貴方が美学を感じる人って誰ですか?
その質問に私はかなり薄っぺらな応えを出した。
その質問と同時に浮かんだ人はただ一人だった。
だけど瞬間に有名人や旬な人物名を言ったりして。
私が最も美学を感じる人はただ一人…
一番、身近にいる祖母…なのに。
歳を重ねるたび、尊敬の念は深まるばかりでその想いに私は活かされてる。
私が最も「己の美学」を感じる祖母はまるで映画「SAYURI」の主人公そのものの人生を歩んできた女性だから。
あの映画のように決して華やかな色彩なんて、みじんもない、この三条の花柳会で生きてきた人。
私は父でもない、母でもなく祖母の背中を見て育ったのだ。私も含め、兄弟して今だに祖母の事を「お母さん」と呼んでるくらい。
何もない、貧乏があたりまえの時代から家族を築き上げ商売をもその手で掴んできたにも関わらず、自ら老人施設へ身を引いた祖母が帰ってくる。
祖母からすれば玄孫にあたる私の息子の夏休みに一緒に過ごしたい一心で。
私がどんな事に打ちのめされても、私が生きてきた月日のあらゆる壁も乗り越えさせてくれた原動力は祖母だから。
沢山の話しをしてくれる。恋焦がれた男性への想いまで。
女性らしく凛としている「生きざま」。
祖母の時代でも今の現代でも、「不動心」であるべき事を教えてくれた人だから。
私の中の精一杯で「お帰りなさい」の時を一緒に過ごしたい。